「強いものほど謙虚であれ」
これは僕の持論である。
順天堂大学陸上競技部50周年のスペシャルゲストで、忙しい中高橋尚子選手が来て下さった。
お役目は帖佐先生への花束贈呈である。
すぐに帰るのかと思いきや、長い長いご挨拶にお付き合いいただいた上、乾杯が終わったら真ッ先にビールを持ち、諸先生方にビールをついで回っていた。もちろん色々な方から写真を頼まれても快く、むしろ喜んで(?いるかは分らないが)一人一人丁寧に対応をしていた。それが彼女の魅力だろう。
よく「強いスポーツ選手は生意気だ」だの「わがままだ」だのと言われる。正直言ってそういう選手の方が多いとは思う。しかし苦労を重ねて実力を発揮した選手は実に皆さん謙虚だ。僕の中で極めて腰の低かったのが松岡修造さん。驚くほど気を使っていただき、そして特に女性には非常にやさしい(裏があるわけではなく普通に)。以前一緒にトレーニングをしていたことがあるが、まず負けず嫌いである。出来なければ出来るまでしつこくやるし、なにせ本当によく食べる。ホテルで4時間以上食べ続けるのはざらである。僕は「くぅ〜ぞぉ〜さぁ〜〜ん」なんて言っていたが、本当は怒ってたんだろうなぁ。
僕自身、五輪ヘアーなどして一時期世間を賑わした事があるが、あの影響も決していい方にだけ向いている訳ではない。僕のことを知らないほとんどの人は、「いばっていそうだ」とか「ちょっと頭がおかしいんだ(そりゃそうかもしれん)」とかという印象を持たれている。ですから「こんなに好青年だとは思わなかった(自分で言うなって)」とよく言われる。いいのか悪いのか迷うところだが、印象悪くならないように気は使っている。
我が大学OGに日本記録保持者がいる。彼女は中学の頃から全国級であり、競技成績はそれはそれはものすごい。しかし人物的には決して褒められる者ではない。先輩ぶるわけではないが、挨拶はしない、礼儀はない、今回のようなパーティーでも座って食べているだけ。それでは上からも下からも応援されるわけなどない。別にそれで気にせず、1人ですべてやるのであればそれはそれでいいが、都合のいい時だけ人に頼るというずうずうしさが気にくわない。自分ひとりで強くなったような気でいるのであれば競技者失格だ。人の悪口を言うのは気分のいいものではないが、彼女だけは気づいてほしい。損をするのは自分だが、なにかあれば周りを巻き込むことになる。実際巻き込まれている人は多数いるが、一流競技者として、すべての面で見本となるような選手になることが大事なのではないだろうか。
Qちゃんはこの祝賀会で何人の知り合いがいるのか。何人の友達がいるのか。答えは「ほとんどいない」である。しかも1番前のいわゆる「お偉いさんテーブル」を端から端まで回り、ようやく座って食事と思いきや、写真やサイン責め。それでも陽気にVサイン(指が良く開くんだこれが)して応えていました。パーティーのメインがすっかり誰なのか分らないくらいであったが、僕もまた「見習わなければいけない」と大変に勉強になった次第である。
この歳になっても(僕もQも同じ歳)競技を続けていく為には、周囲の方々の応援とご理解がなければやっていけない。ましてやそれが男ともなれば、周りから「早く結婚しろ」だの「いい加減競技やめて、キチッと仕事しろ」だのと言われる。そりゃそうかもしれないが、人生は一度きり。ましてやスポーツで世界を目指すのなんて今しか出来ない。せっかく親からもって生まれたこの身体。やるからには世界一になりたい。
その為に陸上でもう一花咲かせたい。
しっかり減量しなければ。
といいながクッキー1箱食べちゃった (°д°;)